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やんばる国道物語

琉球政府時代の道 (1945年〜1972年)


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戦後は合衆国一号線から

軍作業は道づくりから

 

USA haighway ( 合衆国一号線 がっしゅうこくいちごうせん
 

 上陸した 米兵 べいへい がまず実行したのは、 道路の確保でした。「沖縄 侵攻 しんこう 作戦計画書」(アイスバーグ作戦) には「それぞれの 戦闘 せんとう 地域内において、35トン 荷重 かじゅう 負荷 ふか える全ての 主要 しゅよう 交通道路の建設、再建工事及び修理担当の義務を負う」と記されています。
米軍は 読谷 よみたん 嘉手納 かでな の両 飛行場 ひこうじょう 制圧 せいあつ すると、まず、道路の道幅を広げ、改修を手がけました。トラックによる物資や人員の移動、 戦車 せんしゃ などの通行の確保が 最重要課題 さいじゅうようかだい であったことがうかがえます。
「上陸ほどなく、沖縄 西海岸南部道路 にしかいがんなんぶどうろ には合衆国一号 線”の 標識 ひょうしき が各所に立てられ、道路が確保されるたび 工兵隊 こうへいたい の計画に従って、全主要道路に番号をつけられ、同じような方法で道路 標識が打ち立てられていった」と当時の 様子 ようす 米陸軍部省戦史編集部 べいりくぐんしょうせんしへんしゅうぶ の資料にあります。収容された人々もすぐに 「一号線」(現国道58号)の整備に駆り出されました。
「一号線」は沖縄を 占領 せんりょう するうえで不可欠で、もっとも最初に 確保された重要な米軍の 施設 しせつ でした。戦後沖縄のキーワードのひとつである「軍作業」は、道づくりからはじまったわけです。

   
軍道路
   沖縄本島の主要道路には道路標識が立てられ 幹線 かんせん 確保 かくほ されると、米軍の 必要 ひつよう に応じて道路 管理 かんり 整備 せいび が行われるようになりました。
1951年(昭和26)年9月に「沖縄 群島道路条例 ぐんとうどうろじょうれい 」が 公布 こうふ されました。この道路法は、現にある道路を@ 軍道路 ぐんどうろ 、A 群島道路 ぐんとうどうろ (後の政府道)、 B 市町村道路 しちょうそんどうろ の三種に分けたものでした。
「軍道路」とは米国軍 司令官 しれいかん が認定した道路で、各基地をつなぐ 軍隊の移動、 軍需物資運搬 ぐんじゅぶっしうんぱん の大型トラック等の通行 できるような道路を新設または改修しました。従来からあった主要道路の道幅を広くして、道路のなかった地域に は、道路を新設しました。この道路を 土煙 つちけむり をあげて通行する米軍トラックの列は、当時の陸上交通の 風物 ふうぶつ にもなりました。
軍道路の幹線は、片側二車線の 路側 ろそく 付きの 簡易舗装 かんいほそう (コーラル敷)の直線道路で、 中央分離帯 ちゅうおうぶんりたい が設置されていないことから、「軍用機の 滑走路 かっそうろ に使用するための道路」とも言われました。軍道路の築造、補修にあたったのは米陸軍沖縄地区工兵隊た (District Engineer)で、略称で「DEディーイー」と呼ばれていました。米軍の基地建設や道路工事などの監督を行いました。
   
 
 

1号線の道路工事にかり出される人々(1945年4月)[月刊沖縄社]

 
 

名護七曲がりを行く米海兵隊将校団(1945年4月)[月刊沖縄社]

 
 

16号線の交差点に立てられた標識の横を通る軍トラックの列

(1945年)[沖縄県公文書館]

   
 
  「RYUKYU−RETTO」1:25000 NAGO SE(名護 南東)部分
米軍は沖縄戦前から航空写真などをもとに詳細な地図を作成していました。 25000分の1の地図では全島を網羅し、さらに中南部地区は4800分の1の大縮尺の地図も作成していました。発行はU.S,ARMY MAPSERVEICE,FAR EAST。(1958年発行)地図には地名がローマ字で表記され、道路は軍道、政府道などの番号が付され、その道路の舗装状況や道路の幅などで8種類に詳しく分類されています。(琉球大学地理学研究室蔵)
   

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