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やんばる国道物語

21世紀の道 (2001年〜 )


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道路の構造、効果

新しい時代に向けた道路整備

 

より快適な道路交通環境整備・バイパス道路
   道路の整備が完了しても、その後の人口の増加などに伴い、周辺地域からの交通量が増えることで渋滞が引き起こされ、社会活動上の利便性が損なわれてくることがあります。渋滞解消のために道路を改良しようとしても、道が集落の中心部、つまり人家や商店が密集している中を通っている場合などは、道幅を広げることは困難です。そのような場合、元の道(現道)とは離れた、集落の郊外に道を通すことがあり、その道を「バイパス道路」と呼んでいます。
  石川バイパス
石川バイパス
   
バイパスの整備効果
   2003(平成15)年に開通した石川バイパスを例に取ってみましょう。石川市中心部は国道329号の中間点にあたります。交差点の間隔が短いため信号が多く、また近年、宅地開発が進んだこともあり、慢性的な交通渋滞に悩まされてきました。そこで、こうした交通渋滞を緩和し、また将来の交通量の増加に対応するため、元の道路より陸側(西側)に8200メートルのバイパス道路を計画し、2003(平成15)年に片側二車線が開通しました。この結果、バイパス開通前と後とでは、通過時間が短くなっただけでなく、現道だけだった時よりも多くの交通量が通過できるようになりました。
   
  金武町屋嘉から沖縄市後原を通過する時間
   石川バイパス開通後、金武町屋嘉から沖縄市後原の間を車が通過する時間を比較したところ、バイパス開通前の329号が27分かかっていたところが、開通後は329号で16分、石川バイパスで19分となり、それぞれ通過時間が短縮されたことが分かります。
 今後、やんばる地区のバイパス道路としては、◆名護東道路(名護市大北〜同市数久田)◆恩納バイパス(恩納村瀬良垣〜南恩納)◆恩納南バイパス(恩納村南恩納〜仲泊)◆宜野座改良(宜野座村宜野座〜漢那)◆金武バイパス(金武町金武中川〜金武浜田)の開通が予定され、渋滞の緩和や通過時間の短縮などが期待されています。
   
安全性、走行性の向上・排水性舗装
   近年、注目されている道路舗装技術に、排水性舗装があります。その名のとおり、水はけのよい舗装の方法です。その仕組みは、「小さな隙間すきままだらけの舗装」です。この隙間をわざとつくる点が新しい技術なのです。通常の舗装の場合は、道路の表面に降った雨水は、道路の端にある側溝そっこうに集まり排水されます。道路表面はほとんど水を通さないからです。ところが、排水性舗装の場合は、道路表面の水が隙間から道路の地中にしみ込むので、これと側溝の排水とで、道路表面に水がたまる状態になりにくいのです。
  排水性舗装の模式図
排水性舗装の模式図
    このため、水はねがなくなったり、タイヤが滑りにくい、ハイドロプレーニング現象が起きにくい、ヘッドライトの光が路面に反射しないので夜も運転しやすいなど、運転のしやすさの面で多くの長所があります。これだけではありません。路面の小さな隙間に、車が通行する音が吸収されるため、自動車の騒音も低くなるのです。このため「低騒音舗装」とも言います。こうしたいろいろな長所によって、主に事故の起きやすい雨天時の安全性が高まるので、交通安全の向上につながっています。
  左が排水性舗装、右が通常の舗装。
左が排水性舗装、右が通常の舗装。
路面の状態の違いを見てみましょう。
   

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