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やんばる国道物語


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やんばる国道物語

21世紀の道 (2001年〜 )


 (7/11)

歴史国道・国頭方西海道の整備

いにしえの琉球の歴史、風土、文化

 

「歴史国道」整備事業とは
 

 日々のくらしが豊かになるにつれ、人々は経済の発展だけではなく、「ゆとり」を求めるようになってきました。近年、自然や歴史、文化をかした美しい地域づくりへのニーズが高まっています。
  人々の生活をささえてきた「道」をとりまく環境についても、同じことが言えるでしょう。こうした関心を受けて、国土交通省(旧建設省)では1996(平成8)年度、「歴史国道」整備事業をスタートさせました。
  昔の姿をよく残し、歴史のかおただよう「道」は、それ自体が貴重な文化遺産です。同事業は、こうした道を適切に保存・復元し、歴史的価値を未来へ継承けいしょうしていくことを目指しています。

 
   
「国頭方西海道」の整備
   沖縄県からは「国頭方西海道」(恩納おんな仲泊なかどまり地区)が選ばれ、1996(平成8)年度から2003(平成15)年度にかけて整備が進んでいます。
 国頭方西海道は、恩納村山田から仲泊にいたる3.6キロの道で、かつては首里城を起点にやんばるに到るまで、各地の番所ばんしょなどを結んでいた宿道しゅくみちの一部です。仲泊区間は、昔から南部と北部を往来する人々がナカユクイ(休憩きゅうけい)をする場所であったため、その名がつけられたと言われています。
  国指定の史跡となっている仲泊遺跡を比屋根坂ひやごんびらの石畳道、山田グスク、久良波大主くらはうふぬしの墓、山田さく川の石矼いしばしなど、文化的に価値の高い遺産が数多く残されています。これらの遺跡は、貝塚かいづか時代前期から明治時代まで、ざっと4000年以上も蓄積ちくせきされた遺産であり、距離的には短い区間ですが、歴史国道としても重要な意義を持っていることがわかります。
   
歴史とロマンを感じるテーマ
   「国頭方西海道」の整備テーマは、「いにしえの琉球の歴史、風土、文化をいかした空間形成」「落ち着いた空間の中で、往時の歴史、文化に接し時代の変遷へんせんを感じる道づくり」。訪れる人たちが、その地域の歴史とロマンを体験できる道として整備がなされます。そのために全区間を7つに区分して、それぞれの場所に応じて、遺跡・文化財などは保存、復元し、体験ルートとして海沿いの遊歩道などを創出します。
 例えば創出ゾーンである、現在の58号仲泊拠点地区(国の直轄ちょっかつ事業)では、58号の内側に、かつて那覇の崇元寺ぞうげんじから松山まつやまけられていたという「長矼堤ちょうこうてい」をイメージした歩道を設置しています。また、復元した宿道には、沖縄で長い歴史を持つアーチ型の石造橋二基を復元するなど、新しいながらも歴史のかおる道づくりに力を入れています。
  ポケットパーク、駐車場も整備され、事業完了に合わせて、ふれあい市、農水産物販売所も設置されています。新たな道の拠点づくりもスタートしました。
 
   
   
  歴史国道の選定については、次に示す事項について重視しています。
  ・地域間の交流に重要な役割を果たしていたこと。歴史的な評価が文献等により定まっていること。
・一里塚、関所、並木、宿場など、歴史的なおもかげを一定の延長以上にわたって残していること。
・歴史・文化を活かした地域づくりの構想があり、各種関連施設の整備が地元により確実に行われ、地域の活性化につながるものであること。
 
   

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