竹富南航路の概要

航路の概要

竹富南航路は、沖縄県最南端の八重山諸島南西に位置するサンゴ礁海域の狭水路であり、石垣島から 各周辺離島に通ずる最短コースとして従来より利用されてきました。しかしながら、従来は水深-0.6 m、幅20mしかなく、満潮時のみ利用可能という状況で、大半は遠距離となる迂回路を利用している状況でした。

昭和47年(1972)5月15日の沖縄本土復帰後は、年々大幅に増加する旅客及び貨物に対処するた めの、大型定期船就航が予想されること、またこれらの定期船の定時性及び水路での安全航行を確保し、 離島住民の民生安定に資することを基本に国の第四次港湾整備五箇年計画竹富南航路整備計画が策定されました。

開発保全航路の政令指定に伴い、昭和49年度(1974)から昭和54年度(1979)までは、実施設計に 必要な土質調査、深浅測量、汚濁調査、漂砂及び流況調査並びにサンゴを中心とする環境調査等を実施するとともに、 浚渫工法及び発生土砂の処分計画について検討を行いました。昭和55年度(1980)に石垣港の土砂処分護岸の概成を待って、 本格的にリーフ開削の浚渫工事を実施しました。また本海域は、西表国立公園の普通地域に指定され、かつ海中公園に近いことや 魚の繁殖地で好漁場のため、環境汚染防止に細心の注意を払いました。

竹富南航路は、昭和56年度(1981)当初から一般に供用され始め、その後、利用客数の増加に伴う各航路(小浜、黒島、大原、波照間)の 運行回数の増加にも対応することができました。

航路は、島影に囲まれた内海にあるため、冬季の風浪(北風)に対しても安全性が向上しました。

航路計画

航路の規模については、通航船舶として離島への定期旅客船、観光船及び小型漁船等が想定されることから、350G/T級(喫水-3.0m)船舶を対象船舶として計画し、昭和49年(1974)7月政令第265号にて開発保全航路に指定されました。

航路名 対象船舶 航路規模 整備延長
竹富南航路 350G/T
貨客船
水深-4.0m
幅員60m
2480m

航行船舶(種類別及び大きさ別)


竹富南航路利用状況の推移


開発保全航路の現状


竹富南航路利用の効果

船舶航行回数の増加及び輸送コスト低減
整備以前の従来の航路は、満潮時のみ利用可能という状況で、大半は浅瀬を避けた迂回路を通航しなければならないため、就航時間が長くかかりました。そのため、浅瀬でも就航可能なホーバークラフト船が就航し、周辺離島への旅客輸送を担っていました。
しかし、料金が通常の約3倍程であることや、さらに、ホーバークラフト船の吹き上げるしぶきや騒音で発着するふ頭周辺の環境被害があり、その改善が望まれていました。
以上の問題解決に加え、利用者及び利用隻数の増加に対応するため、開発保全航路が整備され、安全で安定した利用がなされるようになりました。
こうして、従来の貨客船でも就航回数を増やすことが可能になり、料金も安くなりました。なお、ホーバークラフト船は昭和57年まで就航し、その役目を終えました。

定期航路の現状(平成29年現在)

航路名 種別 便数
石垣~小浜 旅客 17/日
石垣~黒島 旅客 11/日
石垣~大原 旅客 13/日
石垣~竹富~大原 旅客 2/日
石垣~波照間 旅客 4/日
石垣~黒島 旅客、貨物 6/週
石垣~小浜 旅客、貨物、フェリー 11/週
石垣~大原 旅客、フェリー 9/週
石垣~波照間 旅客、貨物、フェリー 4/週

資料:運輸要覧


竹富南航路の延伸整備

竹富南航路計画策定PI(パブリックインボルブメント)について

[ PI評価委員会 ]
[ PIアンケート ]

竹富南航路計画の検討について

[ 石西礁湖における航路整備技術検討委員会 ]
[ 石西礁湖における航路計画検討委員会 ]

生活・利用に関する検討部会について