竹富南航路の概要

航路の概要

石垣島と八重山の各周辺離島を結ぶ航路は、主にサンゴ礁海域を航行する狭水路となっており、特に竹富島南岸に位置するルートは水深-0.6m、幅20mしかなく、満潮時のみ利用可能という状況で、大半は遠距離となる迂回路を利用している状況でした。また、本土復帰後は、年々増加する旅客及び貨物に対応するため定期船の大型化が図られたことから、これらの定期船の定時制及び水路での安全性を確保することが課題となっていました。そのため、離島住民の生活安定に資することを目的に、昭和49年に竹富島南岸に位置するルートを竹富南航路として開発保全航路に政令指定し、リーフ開削による浚渫工事を行うこととなり、昭和49年度から昭和54年度にかけて調査・測量を実施し、昭和55年度に本格的な浚渫工事を実施しました。昭和56年度には水深-4.0m、幅60m、延長2,480mの竹富南航路が完成し、350トン級の船舶が航行可能となったことにより、離島間の航路については大幅な時間短縮や安定運航が可能となっています。

一方、竹富南航路より以西の海域は、依然としてサンゴ礁海域特有の浅瀬や暗礁が多く点在する複雑な海域となっており、夜間や早朝・夕方、強雨等の荒天時は危険な航行を強いられる状況が続いていました。こうした状況から、竹富南航路の完成後も、地元自治体から昼夜を問わずに利用できる航路の確保について要請があり、平成23年7月に開発保全航路を従来の竹富島南岸の範囲から石垣島と西表島を結ぶ範囲まで延伸する政令改正が行われています。これを受け、平成23年度より同航路の延伸工事を開始し、令和3年度には水深-m、幅55m、延長44,900mの航路延伸(従来の竹富南航路は水深-m、幅70m)する工事が完了しています。

航路計画

航路の規模については、従来からの竹富南航路は離島への定期貨客船(194G/T級)を対象船舶として、水深-4.0m、幅員70mの航路が計画されました。また、延伸整備の範囲は定期旅客船や定期貨客船を対象船舶として、水深-3.0m、幅員55mの航路が計画されています。

航路名 対象船舶 航路規模 整備延長
竹富南航路
(従来の航路)
194G/T
貨客船
水深-4.0m
幅員70m
2480m
 竹富南航路
(延伸整備)
 99G/T
貨客船
167G/T
旅客船
 水深-3.0m
幅員55m
4490m 

航行船舶(種類別及び大きさ別)


竹富南航路利用状況の推移


開発保全航路の現状


竹富南航路利用の効果

船舶航行回数の増加及び輸送コスト低減
整備以前の従来の航路は、満潮時のみ利用可能という状況で、大半は浅瀬を避けた迂回路を通航しなければならないため、就航時間が長くかかりました。そのため、浅瀬でも就航可能なホーバークラフト船が就航し、周辺離島への旅客輸送を担っていました。
しかし、料金が通常の約3倍程であることや、さらに、ホーバークラフト船の吹き上げるしぶきや騒音で発着するふ頭周辺の環境被害があり、その改善が望まれていました。
以上の問題解決に加え、利用者及び利用隻数の増加に対応するため、開発保全航路が整備され、安全で安定した利用がなされるようになりました。
こうして、従来の貨客船でも就航回数を増やすことが可能になり、料金も安くなりました。なお、ホーバークラフト船は昭和57年まで就航し、その役目を終えました。

定期航路の現状(令和3年現在)

航路名 種別 便数
石垣~小浜 旅客 11/日
石垣~黒島 旅客 8/日
石垣~大原 旅客 11/日
石垣~竹富~大原 旅客 1/日
石垣~波照間 旅客 4/日
石垣~黒島 旅客、貨物 4/週
石垣~小浜 旅客、貨物、フェリー 7/週
石垣~大原 旅客、フェリー 6/週
石垣~波照間 旅客、貨物、フェリー 4/週

資料:運輸要覧


竹富南航路の延伸整備

竹富南航路計画策定PI(パブリックインボルブメント)について

[ PI評価委員会 ]
[ PIアンケート ]

竹富南航路計画の検討について

[ 石西礁湖における航路整備技術検討委員会 ]
 
[ 石西礁湖における航路計画検討委員会 ]

生活・利用に関する検討部会について