那覇港沈埋トンネル沈埋函(6号函)の回航について
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沖 縄 総 合 事 務 局 |
那覇港湾・空港整備事務所 |
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1.那覇港沈埋トンネル整備目的
那覇港は、離島沖縄の海の玄関として県内で消費・生産される生活物資が経由される流通港湾として重要な役割を果たしております。
那覇港沈埋トンネルは、那覇港と背後地域との円滑な輸送体系を構築するために計画され、那覇ふ頭地区の港口部を横断することで、本島南部との連絡を強化し、慢性的な渋滞
が続く幹線道路の緩和対策としての役割を果たすものです。(図−1)
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図−1 沈埋函位置図
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図−2 那覇港沈埋トンネル平面図
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那覇港沈埋トンネル施工箇所
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2.那覇港沈埋トンネルの特徴
那覇港沈埋トンネルは、今までに例を見ない画期的な工法及び構造を採用しています。
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(1)
可とう継ぎ手構造として、鋼製ベローズを採用。(世界初)
(2) フルサンドイッチ構造の沈埋函としては初の海上コンクリート打設。(世界初)
尚、このコンクリートは、高流動コンクリートを採用しています。
(3)
最終継ぎ手構造として、従来の構造を発展させた沈埋函くさび接合方式を採用。(世界初)
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図−3 沈埋トンネル縦断図
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3.沈埋トンネル諸元
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沈埋トンネル延長
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沈埋トンネル部 724m
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車線数
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片側3車線往復6車線
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設計速度
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80km/h
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ルート航路水深
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40フィート(DL-12.2m)
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沈埋函6号函 大きさ
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長さ90m×幅約37m×高さ8.7m
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沈埋函6号函鋼殻重量
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約2,900トン
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沈埋函6号函完成後重量
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約30,000トン
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図−4 沈埋函(6号函)構造図
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4.沈埋函6号函の施工工程 (予定)
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主要工種 |
施工時期 |
工事内容 |
鋼殻製作 |
平成16年11月〜平成17年9月 |
鋼殻本体の製作
(愛知県知多市) 【写 真】 |
回航工 |
台 船 積 込 |
平成17年9月29日 |
鋼殻の台船積込 [ フロートオン方式 ]
(愛知県知多市) |
回 航 |
平成17年10月5日〜10月11日 |
鋼殻回航(知多〜沖縄) 【図−5】
10月11日那覇港入港 |
進水・係留 |
平成17年10月13日 |
鋼殻進水〜係留(那覇港内)【図−6】 |
本体コンクリート工 |
平成17年11月〜平成18年1月 |
海上コンクリート打設 【写 真】 |
仮 置 工 |
平成18年2月 |
沈埋函の着座仮置 |
製 作 完 了 |
平成18年3月 |
沈埋函(第6号函)製作完了 |
沈 設 工 |
平成19年4月〜7月 |
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鋼殻・バルクヘッド製作状況 【写 真】
・ 石川島播磨重工業(株) 愛知工場内 ドック
(愛知県知多市) |

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鋼殻組立て状況(平成17年5月)
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鋼殻組立て完了状況(平成17年9月)
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回航工 台船積込状況(フロートオン方式)
・ 平成17年9月29日
・
石川島播磨重工業愛知工場内 ドック(愛知県知多市)
1)
ドックゲート前面にて半潜水台船を沈下させます。
2) ドック内に注水しドックゲートを開放します。
3) ドック側面に設置されたキャリッジレールにて鋼殻を引き出します。
4)
半潜水台船への引込み作業は、台船のウインチと起重機船のウインチを用いて行います。
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ドック内への注水状況 (5号函の注水状況 平成16年9月撮影)
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回航工 回航 【図−5】
・ 鋼殻を搭載した半潜水式台船は10月5日に愛知県知多市を出発し、10月11日早朝に那覇港沖に到着
する予定です。回航中の避難港としては 相生、門司港、鹿児島湾、奄美大島,、金城湾を設定しています。 |

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回航工 進水・曳航・係留 【図−6】
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本体コンクリート工
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伊奈武瀬係留ヤードにおいて、桟橋とケーソンに係留した浮遊状態の沈埋函鋼殻内部にコンクリートを打設します。鋼殻の姿勢バランスを管理しながら約10,000m3の高流動コンクリートを打設します。
(施工期間 : 平成17年11月〜平成18年1月予定) |

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(5号函の係留状況 平成16年10月撮影)
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6号函回航は、10月5日(水) 愛知県知多市出発、10月11日(火) 那覇港到着を予定
していますが、気象・海象条件により変更する場合があります。
回航の詳細な施工工程については下記に問い合わせ願います。
問い合わせ: |
那覇港湾・空港整備事務所
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第三工事課(三重城出張所)
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TEL:098−860−6023
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FAX:098−860−6024
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