国道の歩道改良工事が行われたが、その意図が分からなく、実施にあたっての計画や考え方について疑問が消えない。
去る三月に完了した国道58号浦添市城間地域の歩道工事は、これまでのアスファルト歩道からレンガ状のタイル張りに替わって、明るく清潔になり日ごろから利用している者として、完成を心待ちにしていました。
ところが先の梅雨や台風時で雨にぬれた歩道は表面がツルツルで、これまでの歩道よりも滑りやすくけがの心配があります。
信号の変わり目で歩行者は急に立ち止まったりあるいは駆け込んだときに、バランスを崩して転倒、命に関わる危険が考えられ、管理者は路面材を変更する場合、安全面や機能性、快適性からの検討や試験などはしないのか、疑問が残ります。
また、大きく成長した「ガジュマル」の木も工事とともに取っ払われ、残念でならない。これは南国の強い日差しから歩行者やドライバーが木陰で一息つくなど、植裁効果が十分発揮されてきましたが、幅員の関係か、視界の問題か理由は分からないが、実にもったいない。
この沿道には大型スーパーも立地し、健常者はもとよりお年寄りや障害者など、社会的弱者の利用も多く、転倒の危険と日よけのない厳しい歩道になり、これが血税を投じた工事で「改良」といえるのか、疑問は消えない。