金武ダム

金武ダムは、沖縄東部河川総合開発事業の一環として、米国陸軍工兵隊が昭和36年に建設した利水専用の金武ダムを洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水及びかんがい用水の供給を目的に億首川(流域面積16.4km²、流路延長8.0km)の河口から約3km上流地点に建設した高さ39.0mの台形CSGダムです。
金武ダムは、昭和53年度より実施計画調査を開始し、平成5年度より建設事業に着手しました。
世界初の台形CSGダムとして、平成21年3月に本体工事に着手し、平成22年9月にはコンクリートの初打設を行い、平成23年9月にコンクリートの打設を完了、平成26年4月より管理を開始しました。
ダム名称は、地元金武町の要望を受け、平成26年2月に億首ダムから金武ダムへの改称が告示決定され、完成後は金武ダムと称されるようになりました。
ダム諸元等
- 項目
- 内容
- 正式名称
- 金武ダム(きんダム)
- 所在地
- 沖縄県国頭郡金武町金武
- 河川
- 億首川水系億首川
- 目的
- 【F】洪水調節 【N】流水の正常な機能の維持 【W】水道用水【A】特定かんがい用水
- 型式
- 台形CSGダム
- 堤高
- 39.0m
- 堤頂長
- 461.5m
- 堤体積
- 339,000m³
- 集水面積
- 14.6km²
- 貯水池面積
- 0.61km²
- 総貯水容量
- 8,560,000m³
- 有効貯水容量
- 7,860,000m³
- 着手/竣工
- H5.4/H26.3
- 管理
- 金武ダム管理支所
- ダム湖名
- 金武ダム湖
ダム標準断面図

ダム上流断面図

ダムのみどころ
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CSGダム
CSGダムとは、石や砂といった砂利にセメントと水をまぜて固めてつくるダムです。
石とセメントと水を材料に使うダムには、他にコンクリートダムがありますが、コンクリートダムに使う石は、かたいものしか使えません。
それに対して、CSGダムは、コンクリートダムに使えないようなあまりかたくない石も使うことができる新しいタイプのダムです。 -
旧ダムから新しく
旧金武ダムよりもさらに大きくなって、ダムに貯められる水の量もすごく多くなりました。
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最高貯水量
金武ダムにためられる水の量は7,860,000立方メートルにもなります。
これは、25mプールだと約26,200杯にもなります。
交通アクセス
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路線バス
那覇バスターミナルから(77)に乗車 → 銀原《金武町》下車(約2時間) → 徒歩約10分(0.9km)
車
那覇空港から56km(高速道路利用)