モクマオウやオオハマボウといった木が生えている防風林の下や、マングローブ林の周辺などに巣穴を掘って生活している、沖縄に住んでいるカニの中では大型のカニです。子供は「ゾエア」と呼ばれ、全く別の姿をしており、海の中を浮遊しながら成長します。何度か脱皮を繰り返していくうちに、しだいに形を変え、親と同じ形にまで成長すると陸に上がってきます。ここまで無事に成長したものが、陸地で暮らしているというわけです。
そして、5月下旬から10月の産卵時期の満月の日(前後3日ほど)の夜、ふ化直前の卵をたくさん抱え(約20〜30万個)、海に向かいます。こども達を海に放すためです。
ところが、やんばるの海岸はぐるりと道路に囲まれています。しかし、カニは海岸へ行くのにどうしても道路を渡らなければなりません。そこで交通事故が発生します。 |