新年明けましておめでとうございます。
平成19年の新春を穏やかにお迎えになられたことを謹んでお慶び申し上げます。
皆様方におかれましては、平素より道路行政に対してご理解とご協力を賜り心から感謝申し上げます。
さて、これまでの道路行政は、道路の「量的不足の解消」を至上命題として道路整備を進めてまいりました。しかし、道路利用者の皆様の道路に対するニーズの多種多様化に伴い、今後は、道路利用者である皆様の視点に立ち、より効果的、効率的かつ透明性の向上を目指すために、「成果」が見え、実感してもらえるような道路行政に転換し、最適で良質な道路交通サービスを提供していく必要があります。
そこで、平成15年度から道路利用者にとっての成果を重視する新たな政策評価システムである「道路行政マネジメント」の仕組みを導入し、実践してまいりました。
この一環として、利用者の皆様からの意見を道路行政に反映させるため、平成15年度から道路利用者満足度調査や道路利用者団体などを対象に行っている意見交換会などのニーズ調査をおこなっています。これらの調査により指摘を受けた内容につきましては、継続的なフォローアップを行い、ホームページやメールマガジンの配信、パンフレット等により、積極的に情報提供しています。
沖縄県の道路整備の目指すべき将来の姿は、平成15年度からスタートした社会資本整備重点計画により、沖縄の自立的かつ持続的発展を図るため、地理・自然・地域的特性を踏まえた道路整備の方向性として示されています。
北部国道事務所においては、これらを踏まえ、さらに、道路利用者の皆様のニーズを基に5本柱のテーマを設けて事業を進めています。
5つのテーマとは、
テーマ1:安全で安心な暮らしを実現する道づくり
テーマ2:豊かな自然環境の保全と観光を支援する道づくり
テーマ3:市街地の交通渋滞を緩和する道づくり
テーマ4:地域間の連携を強化し、交流を確保する道づくり
テーマ5:ゆとりある個性豊かな地域を創出する道づくり
になります。具体的に説明しますと、
テーマ1の達成に向けては、大雨や越波などによる通行規制により集落が孤立してしまう国頭村での防災事業として、国道58号における「座津武防災」、「謝敷拡幅」を継続し、災害に強い道路づくりを行ってまいります。また、年々増加している交通事故対策として、事故が多発している要対策箇所について対策を実施し、道路を移動する際に安心できる道路づくりを行ってまいります。
テーマ2の達成に向けては、世界的に貴重な自然が残るこの「やんばる」の地に生息する野生動物の保護対策として、注意喚起看板の設置等の対策を関係機関と連携しながら進めていくとともに、昨年から地域ボランティアの皆様と連携して満月の夜に道路を横断して海に向かう途中で起こる「カニのロードキル」を防ぐことを目的として結成した「カニさんお助け隊」などの取り組みも引き続き行っています。
テーマ3の達成に向けては、夏場の観光シーズンや休日に発生している恩納村の交通渋滞を解消するとともに、平成15年に誘致された沖縄科学技術大学院大学のアクセスの利便性向上を目指して、「恩納バイパス」の平成22年度供用、「恩納南バイパス」の平成21年度供用を確実に実行いたします。
テーマ4の達成については、北部地域の中心都市である名護市において「名護東道路」の整備を進めています。名護東道路は、北部地域と沖縄自動車を結び那覇空港や地域開発拠点をネットワーク化することで、北部地域の活性化を大きく支援する地域高規格道路です。昨年は、沖縄で最も長いトンネル(1,976m)となる1号トンネルが貫通致しました。今年は新たに2号トンネル(1,170m)の工事を進めてまいります。
テーマ5の達成については、幹線道路機能を更に充実するために、国道329号で実施している「宜野座改良」、「金武バイパス」の事業を促進し、ゆとりある道路空間の形成を目指してまいります。また、道路管理においては、安全で快適な通行空間の確保や災害時における安定したライフラインの確保などを目的とした「電線類の地中化事業」を国道329号の金武町において進めてまいります。
維持管理関係予算につきましては、道路事業予算の縮減に伴い、年々厳しい条件となっている中で、今後は更に地域住民の方々のご協力を得ながら良好な道路空間の維持に努めてまいりたいと考えております。幸いにも当事務所管内は道路ボランティア活動が盛んであるため、今後もこの気運を更に高め、北部地域の沿道環境の改善、保全に努めてまいりたいと考えております。
今年も、北部地域の道路整備の意義を皆様に理解していけることを祈念致しまして、年頭の挨拶とさせていただきます。
北部国道事務所 所長 高良 保英