国頭村、大宜味村内の海岸沿いを通っている国道58号沿道には、オカガニやイワガニなどのカニが多く生息しています。これらカニは普段は内陸で生息していますが、毎年6月〜10月の満月の夜の前後4日間程には、海岸波打ち際での放卵のため、道路を横断する必要があり、その際に、多数のカニが車に轢かれるロードキルが発生している状況となっています。
そこで、昨年度から、当事務所が実施した調査により判明したロードキル多発地点において、カニのロードキルを防ぐことを目的に、カニが道路をわたる前に一旦捕獲し、安全な海もしくは山側へ放す活動『カニさんお助け隊』を結成し、地域住民の皆様と連携・協働して、カニの命を守ってきました。その結果、昨年度は、助けたカニの総数は333個体、ロードキル数は48%の減少、今年度の6月の活動では、助けたカニの総数は113個体であり、非常に大きな効果を確認できました。また、各方面から活動に対する評価を得ることができ、地域にとって非常に関心の高い取り組みとなっています。
そこで、『カニさんお助け隊』の活動やカニさんトンネルなどのエコロード事業を広く周知するとともに、当事務所が行っている環境保全のために進めている取り組みへの理解を促進して頂くことを目的に、親子で参加できる『カニさんお助け隊』ボランティアツアーを開催することをお知らせします。
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