〜奥共同店100年の歴史 古くて新しいゆいまーるのアイデア〜
村の自治を担った小さな店
| 本島北部のやんばる地方や離島の集落にある、日用品から衣料品などを扱う小さな店、それが共同店。見た目は地元色が豊かで素朴。
農産物直売所と似ているけれど、共同店の成り立ちはちょっと違います。発祥の地は、本島最北端にある「奥」集落。
交通の便が悪く、厳しい生活環境のなか、村の生活を豊かにしようと村民が出資して店をつくりました。
ここでは、単にモノを販売するだけでなく、利益を教育資金の援助やバスの運行などに使い、村の自治も担ってきたのです。
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【奥共同店 店内の様子】 |
生活の中心、心の灯火
100年の歴史のなかには、戦争もあり、本土への返還もあり、また陸路の不便さなど諸々の困難がありましたが、村と遠く離れた町と
の結びつき、村と 人の結びつきへの想いが、共同店の歴史を育んできました。
それは、生活の中心である「火」のように、村の暮らしを照らす「心の灯火」として大切に守られてきた証でしょう。
共同店というシステムは、相互扶助の精神「ゆいまーる」の実践です。
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変化に負けない、新しい道へ期待
とはいっても、世のなかは便利でスピーディなものとなり、1980年頃には本島・離島あわせて120店舗近くあった共同店も、
現在は約半数にまで減ってしまいました。その一方では、地域経済循環モデルとして、注目を集めているシステムでもあります。
やんばるの文化が、地域の豊かな未来へとつながるものであって欲しいものです。
沖縄は観光地としても素晴らしいところですが、やはり一番の魅力は人のやさしさやおもいやり。本島北部の国道58号沿いには多くの共同店が残っているので、
北部へ立ち寄るときにはぜひ訪れてみてください。店というより、お家におじゃまするような、やわらかな気持ちになりますよ。
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