〜何もかもが「うちなー流」の娯楽、ウシオーラシェー(闘牛)〜
うちなーぐち飛び交う、興奮の闘牛場。
ガイドブックにもあまり載っていない、地元でも知る人ぞ知るウシオーラシェー(闘牛)。その起源は、琉球
王朝時代から受け継がれている農村の娯楽です。年間40回以上開催される大会のなかでも見どころは「全島闘牛大会」の
沖縄闘牛王座防衛戦で、ウシオーラシェーの頂点に位置し、なんと、4500人もの観客が集まります。
闘牛場では「あきさみよぅっ!!※1」「はっしぇ〜!!※ 2」と、うちなーぐちが飛び交い観客の多くはクバ笠
(沖縄伝統の日よけ帽子)を被り、これぞ沖縄という印象的な風情。これからの時期は、うるま市でのウシオーラシェーが開催され高い人気を集めます。 |
※1:おどろきの言葉 ※2:びっくりしたときの言葉 |
スペインとは違う、モウひとつの戦い!
闘牛といえばスペインを思い浮かべる人が多いでしょう。沖縄では、スペインの闘牛とは違い、人と牛が戦うものではありません。
ウシオーラシェーのウシ(牛)をオーラシェー(喧嘩させる)との言葉通り、「牛同士」が角を交えて戦うものなのです。1トンを超える大きな黒い巨体が
「フォーッ、ンモーッ、ウゥゥオー」と鼻息と雄叫びをあげながら、一対一でぶつかり合い勝負を!最後は、
どちらか一方が相手に背を向けて逃げ出した時点で勝敗が決まる、実に紳士的なモウひとつの戦いです。牛をのんびりした動物と考えている人の常識は、足を
運べば、まずくつがえされるでしょう。技の種類は、押し、ワリ・ツキ、カケ、腹取り、持たせ込みの基本五手。また、かつぎ上げや打ち倒しなどの大技も時には見られ、
敵を敗走させます。 |
人々に愛され、守り続けられる闘牛文化。
沖縄本島内にある、現在11の闘牛会場。うるま市と沖縄市にある3ヶ所は沖縄自動車道のインターチェンジ近くや公園の中にあり、
那覇からのアクセスもよく観光客にも人気があるのですが、その他の闘牛場は集落の中にあるものが多く探しにくい場所にあります。しかし、不便な場所であっ
ても土地の人がこよなく愛し、守り続けている独自の娯楽だから、今まで受け継がれてきたのでしょう。 ウシオーラシ
ェーが盛んな「うるま市」の道は、沖縄の原風景が残る道。大会が開かれない時の道沿いには、大切に飼育されている闘牛、そして牛主たちの日々の営みがあります。
沖縄を包むゆっくりとした優しい時間に慣れて、集落の生活道をのんびり走り、時間を共有することが沖縄文化に深く触れることにつながるでしょう。 |
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