〜わぁっ!思わず感動。秋の夜長に光の絨毯(じゅうたん)〜
夜道に突如出現、光り輝く秋の風物詩。
沖縄の中部から北部にかけて夜のドライブをしていると、沿道に突如現れる、まばゆく光る一帯。毎年この時期に見られる
不思議な光の正体を、みなさんご存知ですか?それは、今帰仁村をはじめ沖縄で盛んに行われている「菊」の電照栽培の風景。
菊の需要が高くなるお正月などに全国出荷するため、電球の光で成長をコントロールしながら、菊が育てられています。オレ
ンジの光が地上を彩る様子は、まさしく「沖縄流イルミネーション」。沖縄出身のアーティスト「かりゆし58」の歌「電照菊」
のタイトルにもなっているとおり、沖縄の人々にとってなじみ深い秋の風物詩なのです。
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まだまだ、夏かな?「菊」はそう、思っている!?
なぜ菊の成長を、電球の光でコントロールできるのでしょうか?実は菊の花は、「短日植物」と呼ばれ、日照時間が短くなると
咲く性質を持っています。ですから、電球の光で昼夜を問わずに明るくし、日照時間の長い「夏」の環境をつくることで、開花を
遅らせらることができるのです。
秋に咲くはずだった菊は、電球のもとで「まだ夏」と思い込み、温暖な沖縄の秋冬も、さらに後押し!手間をかけて育てられ
た菊は、満を持して出荷されます。 |
光の絨毯のドライブコース。和の心、通い合う道。
沖縄では冬から春にかけての温暖な気候を活かした花の露地栽培(※)が盛んで、切り花用の菊、なかでも小菊(※)の生産量は
全国1位。和の花の象徴ともいえる「菊」は、農産物としてもまた風景としても沖縄の地に密着し根付いています。また、切り花の
約8割は県外へ出荷されており、今後、道路整備が進むことで、ますます流通が便利になり、県産品である菊の出荷にも役立つこと
が期待されます。
菊の電照栽培がさかんな今帰仁村に位置する乙羽岳。この時期、光る絨毯のような幻想的な風景を一望できる絶好のスポットとな
っています。沖縄で育てられる菊を眺めながら、和の心が通い合う道のドライブも楽しいですね。
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| ※露地栽培:ビニールハウスなどを使わず、作物を自然の気象条件のもとで育てること |
| ※小菊:花の直径が1〜3cmの小ぶりの菊。菊人形などに用いられる |
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