〜沖縄のお祝いごとに大活躍の食材、ターンム(田芋)〜
古くから愛されてきた・・・ターンムの歴史
正月やお盆など、子孫繁栄、豊かさの象徴として沖縄のお祝いには欠かすことのできない、なじみの
食材『ターンム』。ターンムとは沖縄の方言での呼び方で、水田で栽培されることから「田イモ」あるいは
「水イモ」とも呼ばれ、湧き水が豊富な水どころとして名高い金武町の特産品となっており、金武町のター
ンムは粘り気が多く非常においしいといわれています。
ターンムの発祥地や時期についてのはっきりした資料はありませんが、2000年も前から栽培されてい
たと言われています。また、金武町にはターンムにまつわる民話が残されていることなどからも、ターンム
が昔から愛されていた食材だということがうかがい知れます。
|
祝いの席には欠かせない、ターンムの定番料理
古くから人々に愛されているだけあって、沖縄のターンム料理は、姿も味も実にバラエティー豊かです。
「金武町でとれる田芋は甘みがあり、定番メニューの田楽や醤油で味付けした揚げ物などもおいしいのですが、
最近では、田芋を沖縄そばに練りこんだものや、御菓子(田芋パイ・田芋シュー)などもあります。」と語るのは金武町在住の奥間さん。
ターンム田楽は、皮をむいてゆでたターンムに砂糖を加えて潰しながら混ぜ合わせたもの、砂糖醤油揚げは、
皮をむいて切ったターンムをさっと揚げて、砂糖醤油にひたしたもの。二品とも簡単にできて、みんなに人気
のあるターンム料理です。他にも、茎の部分を使った『ムジ汁』や、豚肉や椎茸等の具とふかしたターンムと混
ぜ合わせた『ドルワカシー』など、ターンム料理はどれもおいしく、どこか懐かしい味わいのものばかり。金武
町にある「カフェレストラン長楽」では、これらの料理がずらりと並んだ田芋づくしのお膳が食べることができ
ます。
|
繁栄、発展を願う健康食材
ターンムは栄養価も高くカリウム、カルシウム、ビタミンA、ビタミンC、食物繊維も豊富なことから、
健康食材としても評価の高い作物です。最近ではターンムを使ったお菓子、田芋パイや田芋シューが名物
として登場するなど、地域起こしにも一役かっています。
むかしは長寿と子孫繁栄のシンボル、今では更に地域の発展をになう鍵としても注目を集めるターンム。
むかしからあるものを大切にしているからこそ、地域に根付き力強いメッセージ性を持つのかもしれません。 このような地域の作物は道路を通じて沖縄の各地域や県外へと運ばれていきます。道路もまた、自然豊
かな環境を大切にしながら物流の動脈を形成し、陰ながら地域と沖縄の発展を支えているのです。
|
|