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環境・観光
近年、国頭村などの地域で、ヤンバルクイナが道路を横断する際に車に轢かれてしまう事故が多発し、大きな問題となっています。特に、平成19年は、事故の件数が23件と20件を越え、非常事態宣言も発令されるほどの深刻な状態となりました。平成21年も20件と多発しており、深刻な状態が続いています。
【ヤンバルクイナの交通事故件数(全道路)の推移】
【ヤンバルクイナ非常事態宣言】
【クイナフェンスの設置作業】
ヤンバルクイナが頻繁に目撃される場所の道路沿いに防護柵(クイナフェンス)を設置し、ヤンバルクイナの道路侵入を防ぐ実験を行いました。
また、道路の下に横断路を設け、ヤンバルクイナの自由な活動を妨げないよう配慮しています。
【ヤンバルクイナと自動車が出会わない道路構造イメージ】
【道路沿いに設置されたクイナフェンス】
クイナフェンスの設置後、設置箇所でのヤンバルクイナの道路侵入がなくなったことが確認されました。
今後も道路下の横断路などに改良を加えつつ本格的な導入を進めていく予定です。
【クイナフェンス設置前後の変化】
【ロードキルに遭ったカニの姿】
ヤンバル地域に生息するオカガニやイワガニなどのカニ類は、繁殖期である6月〜10月の満月の晩に海へ渡る習性があり、大宜味村や国頭村の海岸沿いの路上では、道路を横断しようとする車に轢かれるロードキルが多発していました。
【休憩施設の位置】
観光客(レンタカー利用者)による沖縄本島北部地域の観光地としての道路の満足度において、「休憩施設の位置や設備」が他の項目に比べ低い評価となっています。
【観光地としての道路についての評価(H18)】
観光客(レンタカー利用者)に沖縄の道路景観や植栽に関するアンケートを実施したところ、観光客の大部分が沖縄らしさを演出できる沿道環境の整備を望んでいることがわかりました。
【恩納村合同美化作業の様子】
沿道に自然の景観が残されている区間(やんばるの山々など)において、沖縄らしい景観の保全に務めます。
また、既存の道路植栽について、コスト削減も考慮した上で、除草作業などの管理を行なうとともに、主要な交差点など北部地域の玄関となる箇所において、地域住民と協力して、花木の植栽などの整備を進めていきます。
【パートナーシップ活動範囲】