港の環境 −環境共生型防波堤(サンゴ保全・創出への取り組み)−
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港の環境
○那覇港周辺でのサンゴの状況
 かつての那覇港は、港内の天然礁や人工構造物(防波堤)にサンゴが高被度で分布していました(礁斜面では被度50%以上の場所が広範囲に広がっていた)。こうした状況から、都市部に面していながらも美しいサンゴ礁生態系が分布する貴重な海域の一つとして注目されるようになりました。

しかし、1998年(平成10年)の白化現象によって那覇港のサンゴも大規模に衰退しました。場所による差異はあるものの、2001年(平成13年)の調査では人工構造物、天然礁の大部分において被度5%未満でした。天然礁においては、現在、回復が見られる場所もありますが、浦添ふ頭地区の天然礁ではほとんど回復が進んでいません。一方、人工構造物では徐々に回復しており、例えば新港第一防波堤の水深-1〜-3mでは被度30%以上にまで増加していることが確認されています。

※ 白化現象とは、海水温の上昇等によってサンゴの中の褐虫草が抜け出し、サンゴの骨格が白く透けて見える状態を言います。その状態が長く続くとサンゴは死んでしまいます。
【人工構造物(新港第一防波堤)】
1993年
2001年 白化現象後
2007年 徐々に回復しつつある
2009年 徐々に回復しつつある
【天然礁(浦添ふ頭地区)】
2001年 白化現象後 2007年 回復がほとんど進んでいない
2010年 回復がほとんど進んでいない
○那覇港におけるサンゴに対するこれまでのとりくみ
 1989年(平成元年)にサンゴ調査の中で消波ブロックに高被度のサンゴが着生しているのを確認したことから、人工構造物にも多くのサンゴが着生する事がわかりました。また、その後、サンゴの着生促進を目的として既設の消波ブロックに凹凸加工をするなど基礎実験を行い、その効果を確認してきました。

  那覇港では、こうした調査を受けて2001年(平成13年)からブロック製作時にブロック表面に金網や板で溝を施こしたエコブロックの製作を行い、人工構造物へのサンゴ着生の促進を図っています。
サンゴ確認(1989年) サンゴ着生促進基礎実験(1991〜1997)
1年目(1991年) 4年目(1994年) 7年目(1997年)
エコブロックの事業化(2001年〜)
1年目(1999年) 4年目(2002年) 7年目(2005年)
9年目(2007年) 11年目(2009年) エコブロックに成育するサンゴ
○那覇港における積極的な環境への配慮について
  近年、社会資本整備において環境への配慮が強く求められており、今後の港湾整備事業においても周辺の生態系に配慮した整備が求められています。

 那覇港においては、今後開発予定の浦添ふ頭地区に「海域環境保全ゾーン」が設定されるなど、事業にあたっては環境保全に沿った整備が求められています。

  これらを踏まえ、那覇港では今後、これまでの調査で得た知見を活かし、より積極的に環境へ配慮した整備手法として環境共生型防波堤の推進を図ることとなりました。
〜「海域環境保全ゾーン」等の環境配慮の考え方〜
〜環境共生型防波堤の基本理念及び整備方針〜
     環境共生型防波堤基本理念
○環境共生防波堤のイメージ
  那覇港における環境共生型防波堤の検討にあたっては、那覇港でこれまで調査した結果より、サンゴの着生や育成に有効だと思われる防波堤構造技術について検討を行いました。

  また、こうした技術を適用した場合の環境共生型防波堤のイメージについても検討を行いました。今後は、実用化に向けて、コスト面や安全面などについて、更に検討を進めてまいります
環境共生型防波堤のイメージ図
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