やんばるの貴重な生きものたち

やんばるのダム

甲殻類用語解説


移入種(いにゅうしゅ)
ある地域にもともといなかった生物種で、人為的に別の場所から持ち込まれたもの。しばしば持ち込まれた地域で繁殖し、もともと生息していた種(在来種)に大きな影響を及ぼすことがある。沖縄に生息する淡水性の甲殻類ではスジエビやアメリカザリガニがこれにあたる。

外骨格(がいこっかく)
エビ・カニ類のからだの外側を覆う頑丈な殻。からだを保護し、かつ姿勢を保つのに役立つ。浮力のある水中において、外骨格は重量を支えることよりも強い水の流れや乱流のなかでも姿勢を保つことに適している。

回遊(かいゆう)
生活史において移動を行い、おおよそ元の生息地に戻ってくることをいう。淡水産エビ類の多くは川で生まれ、その直後に川から流れにのって海へ移動する(降海)。そして、幼生期を海で過ごした後、幼稚体に生長してから川を遡り(遡河)、川のなかでさらに生長を続けた後、成熟し産卵する。

汽水域(きすいいき)
河口付近の淡水と海水の混じり合った水域。

成体(せいたい)
稚ガニ、稚エビ期以降において、生殖可能となってからの時期の個体をいう。

脱皮(だっぴ)
外骨格をもつエビ・カニ類が成長に際して、古い殻を脱ぎ捨てること。脱皮直後はからだが柔らかく、しばらくすると新しい殻が炭水カルシウムの沈着によってかたくなる。そして、そのかたくなるまでの間にからだが大きくなる。

肺吸虫(はいきゅうちゅう)
人などの肺に寄生する小動物で肺臓ジストマともいう。中間の宿主であるサワガニやモクズガニなどを生で食べると感染するおそれがある。人が感染すると肺結核に似た症状になる。

変態(へんたい)
動物がその成長課程において、姿かたちや生活様式を大きく変えること。一般にエビ・カニ類では幼生から幼稚体に変わるときをさす。

幼生(ようせい)
卵からふ化した後、稚ガニや稚エビになるまでの子どものことをいう。幼生は成体とは形態や習性が異なり、基本的には水中で自由遊泳・浮遊生活を行なう。エビ・カニ類の幼生には、ノーブリウス期、ゾエア期、メガロバ期など、形態により各段階がある。

幼稚体[稚ガニ・稚エビ](ようちたい)
形態及び生活様式が成体に類似しているが、小型で性的に未熟な個体。

陸封(りくふう)

生活史のある時期を海で過ごしていた動物種の一部が、一生を河川や湖などの淡水域で過ごすようになること。サワガニ類などのように陸封された集団だけの種を陸封種という。陸封種は、大きな卵を少数産み、発生段階の大部分をその卵内で過ごす。サワガニ類などでは浮遊生活期が全くなく、子どもは幼稚体で孵化し、すぐに親と同じような底生生活をおくる。