辺野喜ダム
辺野喜ダムは、沖縄北部河川総合開発事業の一環として、洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水及び工業用水の供給を目的に、辺野喜川(流域面積13.2km²、流路延長8.0km)の河口から約4.4km上流地点に建設した高さ42.0mの重力式コンクリートダムと高さ35mのロックフィルダムから成る複合ダムです。
本ダムは、福地ダム、新川ダム、安波ダム及び普久川ダムとともに東系列5ダムを構成する多目的ダムです。
辺野喜ダムの調査は、本土復帰前の昭和46年度から日本政府のバックアップのもとに、琉球政府により実施されました。
昭和47年5月の本土復帰以降は沖縄総合事務局が事業を引き継ぎ、昭和50年度には実施計画調査、昭和53年度には建設事業に着手しました。
昭和53年度より工事用道路等の建設に着手し、昭和60年3月にフィル部堤体の盛立開始、昭和60年10月より本体コンクリート初打設を行い、昭和61年3月に完成、同年4月より管理を開始しました。
本ダムは全国でも数少ないロックフィルとコンクリートの複合形式のダムです。ダム周辺の森にはヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネ、ノグチゲラ、ケナガネズミなどの天然記念物が生息しています。
ダム諸元等
- 項目
- 内容
- 正式名称
- 辺野喜ダム(べのきダム)
- 所在地
- 沖縄県国頭郡国頭村字辺野喜大川山
- 河川
- 辺野喜川水系辺野喜川
- 目的
- 【F】洪水調節 【N】流水の正常な機能の維持 【W】水道用水 【I】工業用水
- 型式
- 重力式コンクリートとロックフィルの複合ダム
- 堤高
- 【重力式コンクリート】42m 【ロックフィル】35m
- 堤頂長
- 【重力式コンクリート】230.1m 【ロックフィル】330m
- 堤体積
- 【重力式コンクリート】130,000m³ 【ロックフィル】450,000m³
- 集水面積
- 8.1km²
- 貯水池面積
- 0.50km²
- 総貯水容量
- 4,500,000m³
- 有効貯水容量
- 4,000,000m³
- 着手/竣工
- S53.2/S63.3
- 管理
- 安波ダム管理支所
- ダム湖名
- 伊集の湖 (いじゅのこ)
ダム標準断面図
脇ダム標準断面図
ダム下流断面図
フォトギャラリー
交通アクセス
路線バス
那覇空港から (111) (117) 乗車 → 名護バスターミナル下車(約1時間半) 名護バスターミナルから(67)に乗車 → 辺土名下車(約1時間) → 村営バス 奥線乗車 → 辺野喜下車(約20分) → 徒歩約1時間(3.9km)
車
那覇空港から115km(高速道路利用)