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やんばる国道物語


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やんばる国道物語

21世紀の道 (2001年〜 )


 (8/11)

カメにもカニにもやさしい道

自然環境の保全・エコ ロード

 

自然環境の保全
   やんばる地域は、「東洋のガラパゴス」と呼ばれるように、世界中にここにしかいない動植物の宝庫ほうこです。そのため、生活基盤の柱である道路整備にも、自然環境に影響を与えないように配慮はいりょする必要があります。環境破壊が深刻しんこくになり、年々自然保護の必要性は高まっています。やんばるの環境を守りながら、道路整備を行うための取り組みを紹介します。
 
   
カメさんロードキル対策
   リュウキュウヤマガメやシリケンイモリなどの小動物が、道路わきの側溝そっこうに転落し、はいがれずにそのまま死んでしまうことがあります。これをふせぐため実施されたのがカメさんロードキル対策です。側溝にスロープを設うけ、万が一小動物が落ちても簡単に脱出できるようにしたものです。また、道路への侵入しんにゅうを防ぐため、エコパネルと呼ばれる誘導壁ゆうどうへきもちい、安全な一帯へ誘導するようにしています。
 
  道路へ生き物が侵入するのを防ぐエコパネル
 
  側溝に設けられたスロープ
   
カニさんトンネル
   陸域に生息するオカガニ(注1)やオカヤドカリ(注2)などは、6月から8月の大潮おおしお前後に海に下り、幼生(ゾエア)を海に放つという習性があります。海に下りようとした。これらの生き物が、国道五八号を渡る際に、車にひかれて死んでしまうことが多いのです。これを防ぐために、道路下にトンネル状の横断管を設置しました。
  これを「カニさんトンネル」といいます。同時に、道路への侵入を防ぎ、横断管に誘導するように工夫しました。これで、道路を横断しなくても、自由に海へ移動できるのです。大宜味村喜如嘉きじょかの事例では、トンネル整備前には轢死率れきしりつが四割弱でしたが、整備後は二割台に低下しています。また、カニさんトンネル設置地以外の箇所では、護岸から海岸へ「カニ渡りネット」を設置するなどの対策を取っています。
 
  カニさんトンネル
 
  カニさんトンネルを横断するオオガニ
 
  カニ渡りネット。
カニはこれを伝い護岸から海岸へ下りることができます[ボーダインク]
   
名護横断道路
   平成3(1991)年に完成した名護横断道路(世冨慶よふけ二見ふたみ、5.8キロ)は、幅せまく急カーブの多い旧道を改良するために計画されました。しかし、山肌やまはだけずる従来の工法を用いると、やんばるの山にすむ生き物の生活環境が分断ぶんだんされてしまいます。
  このため、山間部さんかんぶを通る道は、山を削らない橋梁きょうりょう形式にすることとしました。また、工事中の赤土土砂の流出を極力減らし、工事箇所に自生していたヘゴの群生やヒカンザクラを伐採ばっさいすることなく、旧道部分に移植して保全しました。
   
   
 
  用語解説

(注1)オカガニ

オカガニ科に属する陸にすむカニ。甲長約六センチ、丸みを帯びた楕円形の甲羅をもっており、インド洋や西太平洋に広く分布しています。方言名「かんだくぇーがに」。6月から10月が産卵期で、満月前後の満潮後に陸から海へ下り、おなかに抱えた幼生を海に放します。幼生は海で生活し、稚ガニになって再び陸上に戻ってきます。

(注2)オカヤドカリ

オカヤドカリ科に属する陸生ヤドカリ。方言名は「あーまん」。国の天然記念物に指定されています。太平洋とインド洋の熱帯、亜熱帯地方に広く分布し、国内では小笠原諸島や奄美大島以南に生息。雑食性で、夜間活発に活動し、7〜9月ごろ、海で産卵します。

   
やんばる国道物語(北部国道事務所)
   
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