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やんばる国道物語

復帰後の道 (1972年〜2000年)


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文化財保護をふまえた道づくり

仲泊遺跡を守るルート変更

 

仲泊遺跡の発見
 

 海洋博関連事業の 一環 いっかん として整備が進んでいた国道58号・ 仲泊 なかどまり 地区の四車線拡幅工事で、1974(昭和49)年一月、 貝塚 かいづか などの遺跡(注1)が発見されました。
県教育委員会によって 緊急発掘 きんきゅうはっくつ 調査が行われた結果、貝塚は2500−3000年前のものと分かりました。また県下初の岩陰住居あとも確認されて、さらに周辺からは首里王府時代の 比屋根坂石畳 ひやごんびらいしだたみ 道も発見されました。
  この大変貴重な 遺跡 いせき の発見を受けて、沖縄考古学会は、仲泊遺跡一帯の保存運動に乗り出しました。学術、文化団体などを中心にして、保存を求める声は、全県的に広がりました。こうした保存運動の高まりの背景には、復帰前後からの急激な開発によって自然や文化財の 破壊 はかい が相次いだことに、県民が 危機感 ききかん を抱いていたことがあります。

  仲泊遺跡発見を伝える新聞記事
  仲泊遺跡発見を伝える新聞記事(1974年3月26日付『琉球新報』)
   
ルート変更を決定
   こうした県民の声を受けて、県、沖縄開発庁は遺跡保存のためルートの 迂回 うかい を決めました。工事を担当する北部国道事務所は、 施工 せこう 中だったルートを変更して、仲泊遺跡を保存するため、いろいろな案を検討しました。最終的に、海側に大きく迂回するルートが選ばれました。
  このため工事が再開したのは、海洋博開催の13か月前でしたが、工事は急ピッチで進んで、開催の1か月前に、道路は完成しました。
仲泊遺跡が特に歴史的に重要なのは、古代より仲泊一帯が人々の生活にとって
重要な場所で、交通の要所であったことを発掘された複合的な六つの貝塚・遺跡が、ありありと物語っているからです。
  多くの人々の努力によって保存された仲泊遺跡は、その歴史的重要性から1975(昭和50)年、文化庁による国指定史跡となりました。また、遺跡を含む仲泊一帯は平成8(1996)年に、「歴史国道」整備事業(同地区は「保存復元創出ゾーン」)に指定され、現在、整備が進められています( ※128ページ参照)。
  現在、国道58号を北上すると見えてくる、恩納村の入り口となる仲泊の大きく ゆる やかなカーブは、文化的財産を大切に守った風景のひとつなのです。
  ルネッサンスリゾート沖縄
  海側に大きく迂回する国道58号(恩納村仲泊)
   
   
 
用語解説

(注1)仲泊遺跡

恩納村仲泊比屋根原にある複合遺跡のこと。住居跡や九州との交易を示す石片、「仲泊式土器」と呼ばれた新しい形式の土器や、沖縄で初めて貝塚から木器が発見されています。

   

やんばる国道物語(北部国道事務所)

 

   
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