普久川ダム
普久川ダムは、沖縄本島北部河川総合開発事業の一環として、洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水及び工業用水の供給を目的に、普久川(流域面積17.0km²、流路延長7.0km)の安波川合流点から約2.8km上流地点に建設した高さ41.5mの重力式コンクリートダムです。
本ダムは、福地ダム、新川ダム、安波ダム及び辺野喜ダムとともに東系列5ダムを構成する多目的ダムです。
普久川ダムの調査は、本土復帰前の昭和45年度から日本政府のバックアップのもとに、琉球政府により実施されました。
昭和46年度には実施計画調査の開始、昭和47年5月の本土復帰以降は沖縄総合事務局が事業を引継いで建設事業に着手しました。
昭和53年度より工事用道路の建設に着手、昭和54年12月本体基礎掘削を開始、昭和55年11月に本体コンクリートの初打設を行い、昭和57年3月に完成、同年4月より管理を開始しました。
左岸駐車場にある茅ぶき屋根のトイレは、周辺の景観とマッチして風情があり、休憩に立ち寄った人にたいへん喜ばれています。下流にはタナガーグムイと呼ばれる幅約 50mの大きな滝壷があり、その周辺の植物群落は国指定の特別天然記念物として保護されています。
ダム諸元等
- 項目
- 内容
- 正式名称
- 普久川ダム(ふんがわダム)
- 所在地
- 沖縄県国頭郡国頭村字安田福地原
- 河川
- 安波川水系普久川
- 目的
- 【F】洪水調節 【N】流水の正常な機能の維持 【W】水道用水 【I】工業用水
- 型式
- 重力式コンクリートダム
- 堤高
- 41.5m
- 堤頂長
- 210m
- 堤体積
- 66,400m³
- 集水面積
- 8.9km²
- 貯水池面積
- 0.31km²
- 総貯水容量
- 3,050,000m³
- 有効貯水容量
- 2,550,000m³
- 着手/竣工
- S49.1/S58.3
- 管理
- 安波ダム管理支所
- ダム湖名
- フンガー湖 (ふんがーこ)
ダム標準断面図
ダム下流断面図
フォトギャラリー
交通アクセス
路線バス
那覇空港から (111) (117) 乗車 → 名護バスターミナル下車(約1時間半) 名護バスターミナルから(67)に乗車 → 辺土名下車(約1時間) → 村営バス 東線乗車 → 安波下車(約30分) → 徒歩約1時間(4.6km)
車
那覇空港から118km(高速道路利用)