北部5ダムの統合運用 | やんばるのダム-内閣府沖縄総合事務局 北部ダム管理事務所-

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北部5ダムの統合運用

  • 調整水路イラスト画像

    水のトンネル

    北部5ダム(福地、新川、安波、普久川、辺野喜ダム)は調整水路(トンネル)で結ばれています。
    これはひとつひとつのダムをそれぞれに管理するより、5つのダム全体をひとつのダムと考えて水の量を調整した方が、もっとも有効的に水を貯留することができるからです。

調整水路イラスト横断面画像

北部5ダムの統合運用

小規模河川しかなく、大規模なダムが多くは望めない沖縄本島においては、ダム群の統合運用を行い合理的な水開発を図るよう計画しています。貯水容量の大きい福地・安波ダムを「貯留ダム」また、貯水容量の小さい新川・普久川・辺野喜ダムを「取水ダム」として位置づけ、取水ダム側の水を貯留ダムへ導入することにより取水ダムの空容量を確保し、ダムを単独で運用した場合の無効放流を減らし、河川水を有効に利用するよう計画されています。

  • 北部5ダム(辺野喜・普久川・安波・新川・福地)平面図

    北部5ダム平面図

    国が管理する6ダムのうち、沖縄本島北部に位置する福地ダム、新川ダム、安波ダム、普久川ダム、辺野喜ダムの5ダムでは、本島の地形的条件のために大規模なダム建設が望めないことから、貯水池を調整水路と呼ばれるトンネルで連結することによって効率よく水の運用管理を行っています。

北部5ダムの統合運用

  • ダム名
  • 都市用水容量(千m³)
  • 単独運用(m³/日)
  • 5ダム統合運用(m³/日)
  • 統合運用による増加(m³/日)
福地ダム(当初)

都市用水容量(千m³)

37,000

単独運用(m³/日)

100,000

5ダム統合運用(m³/日)

100,000

統合運用による増加(m³/日)

- - -
福地ダム(再開発)

都市用水容量(千m³)

5,700

単独運用(m³/日)

6,000

5ダム統合運用(m³/日)

18,000

統合運用による増加(m³/日)

- - -
新川ダム

都市用水容量(千m³)

500

単独運用(m³/日)

5,000

5ダム統合運用(m³/日)

18,000

統合運用による増加(m³/日)

- - -
安波ダム

都市用水容量(千m³)

12,400

単独運用(m³/日)

75,000

5ダム統合運用(m³/日)

75,000

統合運用による増加(m³/日)

- - -
普久川ダム

都市用水容量(千m³)

800

単独運用(m³/日)

12,000

5ダム統合運用(m³/日)

27,000

統合運用による増加(m³/日)

- - -
辺野喜ダム

都市用水容量(千m³)

1,450

単独運用(m³/日)

18,000

5ダム統合運用(m³/日)

21,000

統合運用による増加(m³/日)

- - -
合計

都市用水容量(千m³)

57,850

単独運用(m³/日)

216,000

5ダム統合運用(m³/日)

295,000

統合運用による増加(m³/日)

(都市用水=工水+上水)
25900-216,000=43,000

ダム放流設備制御装置(ダムコン)

ダムの管理を安全、確実にしかも迅速に行うために、ダム放流制御装置を設置しています。
テレメータによるデータ及び貯水位、ゲート開度等のデータを入力し、演算処理、警報判定処理、日報集計、各種処理データ表示するほか、試算開度放流量の演算処理を行います。

  • 分類
  • 処理内容
ダム諸量の演算処理

処理内容

データ入力処理 、貯水池平滑処理 、貯水量、空容量の計算処理 、流入量の計算処理、河川水位・雨量の計算処理 、放流量と開度の換算処理 、遠隔制御処理 、集計処理 、通信処理 、欠測処理
放流設備の操作処理

処理内容

機械操作の監視 、遠方手動操作 、遠方自動操作 、開度設定操作
出力制御

処理内容

ファイル処理、表示処理 、記録処理
操作のための演算処理

処理内容

開度設定操作 、定水位制御 、定量放流制御 、河川維持用水制御
安全と対策

処理内容

異常値判定処理 、警報監視処理 、保守中監視処理 、試験制御処理

レーダ雨量計

  • レーダ雨量計

    レーダ雨量計は、名護市八重岳山頂に設置され、沖縄本鳥全域の時々刻々と変化する降雨を短時間にレーダ雨量計とコンピュータを組み合わせて、雨量の測定、データの処理、記録から表示までの一連作業を自動化したものです。
    レーダ雨量計により観測されたデータは、北部ダム統合管理事務所において処理されると共に、ファイリングされ、総合事務局や各事務所の端末に設置されたディスプレイ装置に表示されます。

テレメーター施設(自動観測システム)

  • レーダ雨量計 自動観察システム

    いくつものダムのチームプレーをするためには、それぞれのダムの情報をもとに水の量を適宜、調整する必要があります。
    そこで、ダムの上流地域の雨量やダムの水位などを自動的に観測しています。
    観測された値(観測値)は無線や有線で遠くはなれたところでもすぐに知ることができます。
    このような施設をテレメータ施設といいます。
    北部ダム統合管理事務所とダム管理支所(福地ダム、新川ダム、安波ダム、普久川ダム、辺野喜ダム、漢那ダム、羽地ダム)の状況をすぐ知ることができます。